はじめに
今日は「たとえ今勉強ができない人でも、勉強時間をのばせば必ず成績はのびる」という話をしたいと思います。私は高校は県内で1番の進学校にいき、大学も千葉大学、福井大学、広島大学院と3つ行きました。また最後は広島大学の医学部を目指して全国96番をとったりもしました。このように学校の勉強という分野ではかなりできるようになった方だと思います。だけどそれでもともと頭がよかったんだろというとそんなことは全くなくて、昔は全然頭がよくありませんでした。なので、今日は私が最初に学校の勉強ができるようになったきっかけについて、エピソードをまじえながら話をしていきたいと思います。
ふつうの自分から優等生の自分へ
私が勉強をできるようになった理由のひとつとして、自分は劣等生というかふつうなイメージをもっていたんですけど、あるときから優等生と勘違いしだしたことが大きかったと思います。
小学生の頃は全く頭がよくありませんでした。級長になることに憧れていた。毎回級長を決める投票で自分の名前が書かれるかドキドキしていましたが、いつも自分がいれた1票とその他お情けの票が2,3個ちらほら入るみたいな人間でした。毎回級長になる淡い期待がことごとく破れてきました。残すは最後の3学期だけとなりさすがにあきらめていると、なぜか最後に級長になった。これはおそらくクラスの友達が面白がって口裏あわせをしたのだと思います。それでも私はうれしかったですね。
目立ちたがりで、今でいう多動症、落ち着いてじっと授業をきくことができませんでした。成績も全くよくありませんでした。わるくもないんですけど、ほんとに普通みたいな感じです。学期の最後の方になると思い出したように真面目に振る舞っていましたが、通知表をもらうのが毎回いやでした。なのに最後の学期にはなぜか先生が成績を最高の3ばかりでつけてくれた。
中学生のとき、朝倉先生という先生がまたもや私を級長に指名した。「うちの子どもに似てるから」という訳のわからない理由でした。この2回連続で級長になったことや小学校の最後の通知簿の評価がよかったことで、それまで劣等生だった私は、いつのまにか優等生のキャラになっていました。
私が勉強時間をのばすことができた理由
朝倉先生はひげをはやした怖い先生でした。級長なのにちゃんとできてないと怒るし、クツのかかとを踏んでると殴るしで、怒られまくったので、そのときはあまり好きではありませんでした。そのときは好きではなかったんですけど、でも今思うと焼き芋大会を開いてくれたり、美術館に連れていってくれたり、クラスの絆みたいなものも作ってくれたりして、一番印象に残っています。みんなをのせるのがうまい先生でした。
その頃は生活ノートというのがあって、その日の日記みたいなものを書いて毎日提出していました。その生活ノートには勉強時間を書く欄がありました。最後の帰りの会で、朝倉先生は「みんな目をとじろー」といって、その日の気に入った人たちの生活ノートを、4、5人ほど選んで読み上げるわけです。名前は伏せながらKくんやSさんとかイニシャルだけで伝えるんですけど、だいたい誰かわかるんですよね。私たちは中学生で、みんな恥ずかしい気持ちがあるんですけど、でもそうやって自分の生活ノートがみんなの前で読まれるとうれしかったです。
基本的にはその日の日記でおもしろいものを選ばれるのですが、勉強時間が1番の人も選ばれるのがいつものことだった。だから私たちのクラスは成績があがるのはもちろんうれしかったのですが、成績は人それぞれなので、それよりもこの生活ノートでほめられるのがうれしくて、ほんとに勉強時間だけを競っていました。
私もこれで1番をとりたくて、そのような時間を目指すようになった。最初は少なかったんですけど、だんだん平日は3-4時間、土日だと7-8時間ほどやるようになりました。そうするとクラスでもっとやってくる人がいる。1番をとるには平日5-7時間、土日は12時間ほどをやる必要がありました。なかなか12時間とかは最後までむずかしかったです。
全部で7クラスあったんですけど、こんなことをやっていたのは私たちのクラスだけで、他のクラスはそんなことはやっていなかったと思います。そのときはわかっていませんでしたが、今思うと先生がのせるのがうまかったのだと思います。結果として私たちのクラスはみんな成績が上がっていきました。私の場合、最初のテストは84番でしたが、ずっと順位が上がり続けて1年生の最後のテストは33番でした。(ちなみにこれを続けたら2年生のとき24番になり、3年生で4番になりました。)
勉強時間が全てではないかもしれない
全く勉強したことがない人が勉強時間を増やすのは難しいので、そういう場合は少しずつはじめてみるといいと思いますし、勉強時間が全てではないという考えもあります。今は私も、時間を伸ばすのは大事ですけど、ただ時間をのばすという考えがきらいで、やり方を工夫している人は短い時間でも結果は出せると思います。でも私はもともと頭がよくないので、こういう考えをとるしかありませんでした。
まとめ
勉強しろと言われて勉強するのは難しいですが、自分で目標があれば時間を伸ばしていくことができます。勉強時間が多ければ多いほど当然成績は上がります。そして、成績で1番をとることは難しいですが、この勉強時間だけは誰でも努力次第で1番をとることができます。能力は一切関係がありません。もしあなたが成績をあげたければ、勉強時間を増やす努力をしてください。それだけで成績は必ず、そして勝手にあがります。
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