「37歳で医者になった僕」というドラマをみました。
医者を目指す人、転職などで新しい道に進む人にとっては、学べだり、励まされたりするドラマだと思います。
僕なりの目線でレビューしてみたいと思います。
はじめに 〜医者を目指す理由〜
僕はよく大学のなかから進路を選ぶなら医者かプログラマーかという話をします。
僕自身、26歳の時、医学部の受験をしました。
正直、医者になりたいというのは、もちろん人を助けたいという思いもありましたが、本音ではお金の面と、かっこつけの部分が大きかったです。
もちろん、中学生や、高校生の方だと僕のような不純な動機ではなく、ほんとに人の役に立ちたいという方がほとんどだと思います。
でも大人になるにつれて、やはり現実に直面するし、考えや大事にするものもかわってくるんですよね。
なかには、成績がいいから医者をなりたいと思う人もいるでしょうし、家が病院だからみたいな人もいると思います。
僕はもちろん全ての動機を否定するつもりもないし、いろいろあっていいと思います。
ただ、今だと「お金を稼ぐ」という点においては起業する方がいいと思いますし、
またこのドラマをみて、やっぱり医者になるのは、深いところでは、ほんとに病気の人のためを思ってなってもらいたいなと思いました。
印象に残った話
このドラマで、2巻目だったでしょうか。
草彅さんが、末期であきらめられた人のためにいろいろ調べて、
承認されていない薬があることを知り、副作用を承知の上で、それを勧める話があります。
大学病院の医局の人たちは、末期患者は転院という常識なので、これに反対します。
この薬を飲まなければ先はないがおそらく半年は生きられる。飲めば治る可能性もあるが失敗すればすぐに死んでしまう。
患者さんは他の医者の事務的な対応と説明にうんざりしてた中、草彅さんだけが必死に調べてくれたことに感謝をします。
でもなかなか薬を飲む勇気が出ない。
そんなときに患者さんが言います。「先生、これを飲めば治ると言ってください」と。
草彅さんはなかなかそれを言えないのですが、患者さんは「医者としてでなくていいから言ってください、それをお守りにするから」と。
そして薬をのみ、奇跡的に病気が治っていきました。
患者も家族も他の医者たちもみんなおどろき「奇跡みたいだ」と思うようになります。
そんななか、やはり容体が急変しました。
まわりがみんな、「ほらやっぱりだめじゃん」と草彅さんを責めました。
「あなたのやり方は間違ってる」と。
でも、それを言われた草彅さんは患者さんとのやりとりでもっと別のことを後悔しました。
再受験で医者を目指す人へ
僕は26歳で医学部受験し、もしあのとき医学部に合格できていたら、33才で医者になるはずでした。
でも常に思っていたことが、人より遅く医者になることについてです。
医者は外科が花形といいますし、もしも若くなっていたら僕も確実に外科を目指しただろうと思います。
でも実際には遅いので内科や小児科を目指したり、また人より必死に勉強しなければと思っていました。
新しい道でも、今までの経験が必ず生きる
でもこのドラマをみて、思ったことは、遅咲きでも必ず今までの経験は役立ちます。
「37歳って、正直遅すぎだろ」とも思いました。
でもこのドラマで、草彅さんは会社員のときの経験をもとにいろいろな提案をします。
「企業なら当たり前のことですが」と部署の垣根を超えた意見の交換、業務の効率化、人とのコミュニケーションなど、色々なことを提案します。
大学病院は従来の慣習に染まった閉鎖的な組織で、「医者は企業ではない」と一刀両断されるのですが、でも提案は的を得ていて、それに納得する人も現れたり、新しい動きも起こったりします。
そして何より患者さんの気持ちに寄り添い、信頼を得ていたのは、37歳で医者になった草彅さんでした。
あなたが経験してきたことは、もしかしたら自分にとってはとるに足らないことかもしれません。
でも今はわからなくても必ず役立てる道が見つかってくると思います。
奇しくも僕の年齢
今まで、37歳で医者になるなんて「ありえないありえない笑」と思って、「どうせきれいごとだろ」とも思って、みていませんでした。
ただ僕も似たような年齢になり、なにか人生のきっかけをと思ってみてみました。
見てみたら、人より遅く新しい世界に飛び込んでも、一切言い訳せず、信念をもちながらひとのために仕事する姿に、これからの自分を重ねたい気持ちになりました。
もちろん現実はなかなかそのようにはいかないかもしれませんが、でも理想はもって生きていきたいですね。
僕も頑張っていこうと思います。
おわりに
今回は自分の人生と重なるところもあり、少し話がそれてしまいましたが、
医者になりたい人にはオススメのドラマだと思います。
コメントを残す