目次
はじめに
今日は、僕が26歳で医学部受験で失敗した翌年、27歳のとき迷いながら大手予備校に通ったときの話をします。
入塾の経緯
26歳の6月から医学部受験をしました。
ほんとはこのときに予備校に行きたかったのですが、
年の途中であったり、費用も70万ほどで高かったこともあり、自分ひとりで勉強するしかありませんでした。
そこで最初は不安でしたが、かなりの成果をあげました。
なのに本番で失敗してしまい、もう一年やるかどうか迷っていました。
もしやるとすれば次は確実に合格にもっていきたかったのですが、
その上でひとりでやるにはどうしても難しかった数学の2次試験、英作文の対策を目的として、
次は予備校にいってと思っていました。
特待生として半額で入塾できたことも予備校に通うことをあとおししました。
代ゼミ、駿台、河合塾、長井ゼミなどいくつか候補がありましたが、
直前に、単発のセミナーを受けて雰囲気に魅力を感じていたこともあり、代ゼミを選択しました。
予備校に魅力を感じたこと
予備校に魅力を感じたところはいくつかあります。
レベルの高い授業
数学、英作文を主軸に考えましたが、レベルの高い授業を受けられるのが魅力でした。数学や英作文の記述対策、難問にも対応できる力、また各科目の先生が問題のパターンなどをまとめてくれることも期待しました。実践的な力をつけられると思いました。また学校の先生よりも授業もおもしろいんだろうなと思いました。
ライブ感
YouTubeやビデオなどをかりたりして、似たような授業を受けることはできました。でも予備校に行くと目の前で、生で教えてくれるので、そこにひかれました。
仲間がいること
ずっとひとりで部屋や図書館にこもって孤独を感じながら勉強をしていました。予備校では同じ目的に向かってがんばる仲間がたくさんいます。そのような環境でやれるのはほんとにありがたいことでした。
自習室
予備校には自習できるスペースがありました。ここでこもって勉強をしようとしました。なかなか自分の意思ではがんばるのが難しいので、こういうところにこもって強制的にがんばれる環境に身を置きたいと思いました。
予備校にかかる費用
僕は福井県に住んでいて、都会の大手予備校に行くには300万円ぐらいの費用がかかると思っていました。
でもこれは寮に入る場合で、自宅から通う場合はだいたい70-80万円ぐらいかなと思います。
特待生などになれれば半額で受けれるなどもあるかと思います。
授業形式
・塾専用のテキストが配られ、それをもとに授業を受ける形です
・映像授業と生の授業を選択しながら受ける形でした。
・映像授業では予備校のなかでも特に人気のある先生の授業を受けます。
予備校に通ってみていいなと感じたこと
おもしろい先生に出会えた。
予備校の先生の授業はおもしろいです。その中でもとくに化学の亀田先生は、化学の面白さや本質みたいなところを教えてくれました。
友達と一緒に勉強するのが楽しかった。
やはりひとりで勉強するよりも、友達と一緒に勉強するのは楽しかったです。
食堂でご飯を食べたり、勉強するのが楽しみだった。
なにげにこれ楽しかった。
予備校に通ってみてだめだと感じたこと
授業が遅すぎる
授業が遅すぎます。自分でやってる方が全然速い。僕も今まであの速度に慣れきっていたんだなと思ったし、それは去年の僕が高速で成績をあげたのも納得だなと思いました。
難しすぎて、自分のレベルや作戦にあっていない
僕は基本を重視しているので、扱う問題が難しすぎるなとか、枝葉すぎるなと思いました。僕の受験の作戦とは全くあっていませんでした。ヴィゴツキーという教育学者が「最近説発達領域」という概念で示したように、勉強では自分のレベルの少し上のことをやる必要があります。難問ばかりやるとその内容がわからないし、成績も一部の人にしか伸びないだろうなと感じました。
休み時間でどうしても休んでしまう
僕は自分で勉強していたときに途中の休憩ははさんではいましたが、でも常に何か本をひらいてやっていました。
時間が命だと思っていたので。
でも、やはりこういう場になると休憩時間は休んでしまい、がんばろうとしてもなかなかがんばれませんでした。
通学時間が無駄
自転車で通学していたのですが、それだけで片道25分、往復50分ぐらいかかっていました。「時間、もったいないな」と思っていました。
授業の予習・復習が大変
僕は授業内で全てを完結したいと思っていました。授業内で問題を解いて解説を受ける形式を期待していました。
自分の時間では自分が大事と思うことをやりたかったので。
でも実際は全部の科目が予習と復習を前提にくまれていて、授業以外の時間がそれで手一杯になってしまいました。
僕は予習・復習をあまりせずに、授業で解説だけをきくというスタイルになり、効果は薄かったと思います。
おわりに
僕の場合は予備校に通いながら、自分で仕事を始め、別に医者にこだわらずに起業したいと思うようになりました。
パソコンにも出会いました。
そういうわけで迷いはしましたが、先生や友達に話して、そちらにシフトしていきました。
僕の場合は、迷いながらやっていたりある程度の知識もあって自分で勉強できるタイプだったので、みんなに当てはまる意見ではないと思っています。
ただみんなに知っておいてほしいこととして、予備校や塾に行ったら成績が上がるという依存的な考えは捨てた方がいいと思います。
予備校でも「1年間俺についてこい。ついてくれば大丈夫だから」と言ってくれる先生がいて、そういってくれることはありがたかったのですが、
でも僕はその言葉に「根拠がない」と思いました。
だってがんばってついていって落ちてる人いるんだから。
だから僕は「結局は自分の力で勝ち取るしかない」と思っています。
予備校も塾も、そのための便利なツールとして活用するようにしてください。
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