中学生のための国語勉強法(導入編)

今回のセミナーでは、中学生のための国語の勉強法について解説したいと思います。

中間期末テスト対策ではなく、受験と将来を意識した勉強法について解説します。中学校の中間期末テストで点をとるためには学校の授業をしっかりきけば点がとれてしまいます。でもこれは受験のことを考えると全く意味がありません。授業で習った文章について先生の解説を覚えて試験で点をとっても受験には全く役にたちません。

受験では新しい文章を読んでその場で自分なりに理解して問題に答えることが必要だからです。大人になっても新しい本や文章を読んで理解していかなければなりません。

なので、その力を高めることが大切だという考えのもとにこのセミナーを行なっていきたいと思います。よろしくお願いします。

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まず「国語の力」と「受験で測られる国語の力」について理解しておいてください。

国語の力では、以下の区分があります。
・言語事項 + 「読む」「聞く」「書く」「話す」
・言語事項 + 「理解(読む・聞く)」「表現(書く・話す)」
・他にもありますが、ここでは割愛します。

試験では大きく以下の区分です。
・長文(論説文と小説)、古文・漢文、作文、言語事項

このうち試験で測られるのはほとんどが「言語事項+読む」になっています。たまに「書く」があります。

国語の力はいろいろあるのですが、試験で測っているのは言語事項と読むがほとんどです。またその測り方も答えがはっきり定まる問題しか出せません。なので「あなたはどう思いますか?」「あなたはどのように人生に生かしますか?」などほんとに大事な問題は試験では出すことができません。

僕も昔は国語の点数がよかったので自分は国語ができると勘違いしてしまいましたが、「国語の点数がいい」と「国語ができる」は全く別であるということを理解しておいてください。

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試験勉強の最初の段階としては、「漢字を覚えること」と「テスト問題を解き続けること」の2つを重視してください。

試験できかれるもののうち、僕なりに大事だと思うのは長文です。ですが、まず最初の段階としては漢字の勉強はやりやすいですし、長文にもきいてきます。そしてテスト練習を続けることによって文章を読んで理解して問題を答えることに慣れてきます。

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漢字の勉強はまとまったページがあるので、それで一気にまとめて練習していくようにしましょう。漢字は「読める、書ける、意味がわかる」の3つを意識して進めるようにします。まずは読めるかどうかをチェックします。意味がわからない漢字は印をしておいたり、調べたりしていきましょう。読めて意味がわかるようになったら、書く練習をするとよいでしょう。

テスト練習は、ほんとは文章の読み方、古文や漢文の読み方を習う必要があります。だけどそれを教えてくれる人がいなくても、文章を読んで理解して答える練習を続けるだけでも、知識が増えたり、文章を理解する力が高まっていきます。

なのでくりかえしですが、最初は「漢字を覚えること」と「テスト問題を解き続けること」の2つを重視して練習してみてください。

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これらができるようになったら、文章の読み方について学んだり、古文漢文の知識をつけたり、言語事項(漢字・慣用句・四字熟語・故事成語・敬語・文法など)について知識をつけていく必要があります。作文についても書く練習をしたり書き方についても学んでいきましょう。それらについてはまた別に解説していきます。

まずはいい本を手元において、「漢字の練習」と「テストを解く練習」の2つの軸をつくって勉強をはじめてみてください。

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