父がしてくれた教育の話

今日は私の父親が私にしてくれた印象に残っている教育について話をしたいと思います。

3人兄弟の末っ子として生まれた私も気づいたらもういい歳になり、父親は今年70歳になります。

私は父親のことはずっと好きではあるのですが、あまり話すことはなくなってしまいました。

昔は厳しい父に怒られるのがこわかったものです。中学高校あたりから反抗期を迎え、私は両親の言っていることが納得できなくなったり、学校で優等生だったいらいらがたまっていたりして、家では父親や母親に反抗したりしました。

仲がわるいわけでもないのですが、父親も僕を育てるのには苦労したと思います。

そんな父に教えられて、私がうれしくて素直にきいていた話があります。

小学校や中学校のとき、ドラゴンボールが好きだった私は、毎週火曜日に家に届くジャンプを楽しみにしていました。ジャンプの中に好きな漫画はたくさんありましたが、その中でもドラゴンボールは別格でした。ジャンプでドラゴンボールをみて、水曜日の19:00になるとドラゴンボールのアニメをみるのが楽しみでした。

そのときに、父親が私とドラゴンボールをみるようになったのです。今思うと、「ドラゴンボールなんか興味ねーだろ笑」って思うのですが、そのときは私も子どもなので、「お父さんもドラゴンボールおもしろいのかな」と思っていました。

そこで父が言うのです。

「お父さんはこの孫悟飯くんが好きだな。」

「え?」と思いましたね。

「正義感があって、強い敵に向かっていく。そういうのがほんとに好きだ。」

なぜか、私は「えっへん」と思って、にやにやしていました。自分が褒められたような感じです。私は関係ないんですけど、完全に同化してましたからね。

私には子どもはいませんが、いつか子どもに何かを教えるときに、ただ「がんばりなさい」とか「こうなりなさい」みたいなことを言わずに、子どもが好きなものを一緒に楽しんで、それをもとにいいところをとりあげて話してあげられたらいいなと思います。

で、書いてて「あれ?」って思ったんですけど、これ子どもいなくても今からでもできますね。

教えている生徒にも、普段接する人たちにも。

祖父が82歳で亡くなったので、父親ももうあと10年ぐらいかなと思うと寂しくなります。生きているうちに育ててくれたお礼をたくさんしたいです。

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